2019/12/05
「最近の金融経済情勢について」<453>
11/26、北陸銀行の両輪会で武田吉孝日本銀行金沢支店長の表題講演を拝聴する。
○世界の景気
2021年までの二年間予測。
米中貿易摩擦の影響で米中は減少、インドやラテンアメリカは増加し、世界全体では2019年と2020年は減速し2021年には2018年の成長率3.6%に戻る。
○日本の景気
2018年実績 0.8%
2019年見通し 0.9%
2020年見通し 0.5%
2021年見通し 0.5%
5年半ぶりに10月から消費税が2%増税になったが影響は前回より少ない。
○北陸の景気
緩やかに拡大している。
東高西低と富山県は増加し福井県は減少。石川県はその中間。
(注、日銀見通しに対して地元の製造業では厳しい後退傾向にあるとの声があった。)
売上高経常利益率は2015年をピークに減少している。
○有効求人倍率
全国は1.57だが北陸は1.94と高く、求人難が続く。
○フィンテックとは何か
ファイナンス(金融サービス)+テクノロジー(技術)
日本はカードを利用していない国、ワースト2位。
フィンテックの経済活動に及ぼす影響。
1、金融アクセス向上を通じた新興国・途上国の成長促進。
アジア・アフリカにおける携帯電話を用いた口座(モバイルマネー口座)の普及。
2、産業としてのフィンテックの発展。
世界で2兆円を超える投資。
3、新たな経済活動の刺激。
eコマース、シェアリングエコノミー(例:配車、民泊)
日本人は世界最大の現金保有国だが、その背景には偽造が少なく治安が良く金利が低いとの指摘がある。
しかし、若者のキャツシュレス化が進み、将来はキャッシュレス社会になる。
写真・・11/28、静岡市日本平ホテルからの富士山。
11/29、静岡カントリー島田コースで。
12/1、第35回北國ジャンボ囲碁団体戦で。
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