2020/08/05
「人材(財)育成の要諦」<477>
人材育成は「担雪埋井」(重い雪を担って井戸に放り込んでもすぐ解けてしまって効果は目に見えにくい)の例えの通り根気のいる業務である。
人格能力・職務能力・資格能力は、それぞれ別の能力だ。
私が思う評価の優先順位は、人格→職務→資格である。
この人材育成順序を間違えてはいけない。
人格能力…人は石垣、人は城。(基本は人)
職務能力…どの職業も収益はお客様からいただくのだから当然に職務能力が必須条件である。(職業の条件)
資格能力…資格は多種多様で資格取得の努力には敬意を表するが、資格取得後も資格能力を維持するのがたいへんである。
資格は第三者から見て外形的なものに過ぎないから資格者が今もふさわしい能力を有するとは限らない。
資格者に人格能力の低い者が以外と多い。
その証拠に、税理士・税理士法人に対する懲戒処分等件数は令和元年において43件(禁止14件、停止29件)に上っている。
資格を取得したら奢ること無く逆に責任が重くなるのだから謙虚になるべきだ。
実力者ほど謙虚である。
資格を取ったら、それにふさわしい人格能力と職務能力を身に付けないと真の資格能力とは言えない。
人や組織の基本は人格能力だ。
自己中心者→自立準備者→自立者→開拓者→創造者→感化者
これは自己修練、自己実現において、成長の六段階を示している。
縁あって採用した人を自社だけで無く社会に有用な人材を育てる意識が必要だと思う。
しかし、現実は厳しい。
全員を平均的に育成するのは難しい。
本人の自助努力が無い育成には効果が出ない
。
組織は2:6:2で成り立つという。
20%…自己中心者(表面的協調者)。
60%…自立準備者。
20%…自立者以上。
自己探求し、かけがえのない人生を有意義に過ごしたいものだ
写真・・・鞍月セントラルパーク(8/4)
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