2020/12/07
「国立工芸館」<489>
11月11日、金沢に移転された国立工芸館での開館記念展Ⅰ「工(たくみ)の芸術」を鑑賞する。
1977年の開館以来、40年以上にわたり東京の皇居に隣接していた日本で最初の国立美術館である東京国立近代美術館工芸館が、2020年10月25日に「国立工芸館」として金沢に移転、開館を迎えた。
移転開始の第一幕を飾る「工の芸術~素材・わざ・風土」に着目して近代日本工芸の名作約130点が展示されている。
来年1月11日まで開催される。
陶磁や漆工、染織、金工など東京美術工芸館作品の役7割にあたる1,900点が移転した。
建物は、明治期に建てられた旧陸軍第九師団司令部庁舎(1898年建築)と旧陸軍金沢偕行社(1909年建築)の2施設を移築復元した。
移転先は、兼六園を中心に藩政期から現代に至るまでの各時代の歴史的な建物や文化施設が集積した「兼六園周辺文化の森」と呼ばれるエリアにあるため文化的まち歩きが楽しめる。
また、夜もライトアップされる。
近隣には石川県立歴史博物館、加賀本多博物館もある。
展示作品には、松田権六の蒔絵、鈴木長吉の十二の鷹などがあり、金沢出身の漆芸家・松田権六(1896~1986)の工房も移築されている。
来館者は新型コロナウイルス感染予防対策のため
事前にインターネット予約が必要である。
写真…国立工芸館の展示作品。
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