2021/04/05
「北國アマ囲碁名誉名人の神野正昭氏」<501>
一芸に秀でた人は凄い。
石川県にもアマの囲碁界で金字塔を打ち立てた方がいる。
2017年で後進に道を譲られた神野正昭氏の実績は輝かしい。
・北國アマ名人戦(北國新聞主催)
優勝
28回(17連覇を含む)
・日本棋院アマ選手権準優勝(1981年)
・アマ竜星戦(旧、世界アマ日本代表決定戦石川県大会) 24回
・世界アマ選手権10位入賞(1982年)
・アマ本因坊戦(毎日新聞) 22回
・アマ名人戦(旧、アマ十傑戦・朝日新聞) 21回
・第5回国際アマチュア・ペア囲碁選手権 第3位 佃優子・神野正昭ペア (1994年)
・北陸アマ棋聖戦(読売新聞) 19回(9連覇を含む)
(現在未開催)
・北陸アマ天元戦(北陸中日新聞)
1回 (現在未開催)
・中日アマ選手権(中日スポーツ)
2回 (現在未開催)
30歳から70歳までの40年間超を石川県アマ棋戦をトップで活躍され、2016年4月23日に北國アマ囲碁名誉名人の称号を得られた。
現在は、日本棋院支部石川県連合会(1979.8設立)や金沢国際囲碁交流協会(1994.8設立)の理事長として石川県囲碁界の発展に貢献されている。
3月29日にお会いした折りに、神野先生の早稲田大学1年先輩である囲碁観戦記者秋山賢司氏著の「碁の句~春夏秋冬」、「碁のうた碁のこころ」を頂戴した。
この書に寄せた大竹英雄棋士(名誉碁聖)の言葉を紹介します。
「私たち専門棋士を別にして碁好きのみなさんには、三つの楽しみがあると思います。
一つはもちろん打つ楽しみです。
打って勝てばなお楽しいことでしょう。
二つめの楽しみは観ること。
新聞の観戦記を読むのがこの代表ですが、棋力の向上を目指してのテレビ対局や、最近ではネットでの対局観戦も含まれます。
ともすると軽視されがちな三つめの楽しみは、碁の歴史を学んだり、過去の文芸作品にどう扱われていたかを知ることではないでしょうか。」
春夏秋冬 正岡子規 作
「碁に負けて忍ぶ恋路や春の雨」
「日一日碁を打つ音や今年竹」
「月さすや碁をうつ人のうしろ迄」
「古家や狸石打つ落葉の夜」
紫式部、清少納言、松尾芭蕉、正岡子規、夏目漱石、菅原道真
歴史上の人物は囲碁をこよなく愛していたのですね。
囲碁は文化であり頭脳スポーツでもある。
神野正昭先生、これからも囲碁の普及と発展にご活躍されますよう祈念しております。
写真・・・神野正昭氏(かんのまさあき・1947年生まれ)
素晴らしい功績がこのようにご紹介されることもたいへんうれしく思います。木村先生ご自身の人格が素晴らしい方との出逢いを惹きつけることだと確信しております