2021/09/15
「林敦氏を偲ぶ」<517>
9月4日、86歳でご逝去された。
1968年 北陸ミサワホーム創業
1993年 会長就任
1995年 北陸ベトナム友好協会設立
林敦氏との思い出は、1999年8月に有志でモスクワ赤の広場・サンクトペテルブルク・ピョートル大帝・エルミタージュ美術館(エカチェリーナ2世)などを観光したことだ。
旅の途中、林敦氏から西堀榮三郎氏との出会いをお聞きしたことを思い出す。
2012年7月発行「致知」のインタビュー記事、「人の喜びをもって我が嘉びとする」を通夜でいただいた。
その記事の骨子を記述させていただきます。
・第一次南極観測越冬隊の隊長として名を馳せた西堀榮三郎氏とその晩年をともにし、師と仰ぎ続けた経営者がいる。
北陸ミサワホーム創業者の林敦氏である。
社業発展の根幹となった師の教えについて、当時の子弟関係を彷彿とさせるエピソードを交えつつお話しいただいた。
・西堀先生には本当によく面倒を見ていただきました。
・平成20年で創業40周年の節目で北陸三県において1万7千棟の立ち上げた。
・全住宅を毎年3回訪れ、設備の不具合がないかなどを確認する定期訪問はこの業界で初。
・私は西堀教信者の第1号。
・出会いは昭和49年(1974年)のことで私が40代にさしかかろうという時。
前年は第一次石油ショックで四苦八苦していた。
・西堀先生の初めての愛の講座で講師控室を訪れる。
・組織のリーダーとして欠くべからざるものは愛。
・愛が分からないようなら会社経営は無理。
・あなたが人に何かをしてあげられれば相手が喜んでくれる。
それが愛や。
こんな簡単なことが分からんか。
・社会に愛される会社が潰れたのを見たことがない。
・西堀先生に出会った年は5億円の赤字。
・ひと月に1回は会っていた。
・社員に任せてあげることが最大の贈り物。
・任せても放任は罪悪である。
・西堀先生とは晩年の15年ご一緒。
・共通の目標に忠誠を誓うようになれば事は成せる。
・人は皆、性格も違うし考え方も違う。
その異質なもの同士を束ねるものが、共同の目標という錦の御旗である。
・「人の喜びをもって、我が嘉びとする」が北陸ミサワホームの経営理念で共同の目標。
・「ひらめき」ではなく「きらめき」であり、きらめきは神様が教えてくれたことだから神様に感謝せよ。
・成功すると傲慢になる。感謝しなさい。
・一所懸命やっていれば、周りの人が力になってくれる。
・「はたらく」は人を動かすと書くが、私は己が動くと書いてきました。
・将とは人にやらせる前にまず自分が率先垂範すべき。
・自分が一番働いていると思うのは愚かで、組織の仲間や関係する人々が一番働いていると認める、そんな将こそが尊い人物ではないか。
会社経営には理念と目標が重要であると教えていただいた。
林敦さまのご冥福を心からお祈り申し上げます。
写真・・・通夜でいただいた「到知」のインタビュー記事。
この記事へのコメントを書く