2023/03/25
「DX(デジタルトランスフォーメーション)が拓く未来」<572>
3/16に金沢経済同友会の地域戦略会議セミナーを受講する。
表題の講師は2022年7月に石川県副知事(新設のCDO最高デジタル責任者)に就任した経済産業省キャリアの西垣淳子氏。
以下、要点を列挙します。
・1991年のバブル時期に経済産業省に入局し以来30年。
・バブル期の世界的日本企業は現在上位に居ない。
今は米中の競争で日本は取り残されている。
その原因は、モノ作りに固執してイノベーションを起こさなかったからである。
・今、起きているのはビジネスモデルの変化。
人間中心のデザイン思考でエコシステムの価値創造が起きている。
・デジタルゼーションは単なるペーパーのデジタル化。
デジタルトランスフォーメーションは働き方改革を伴うビジネスモデルの変革である。
自社内の変革のみならず、外部と協調したエコシステムを指向することが重要。
・製造業は単に義務効率化でなく、新たな付加価値を創造するデジタル化を。
・新たなマネジメントサイクル。
企業の強み→新商品・サービス(オープンイノベーション)→新市場創出→新たな多様な価値(フィードバック)→統合した企業の強み
・今、何が起きているか。
第1次産業革命 蒸気機関車
第2次産業革命 電力・モーター
第3次産業革命 自動化・コンピュータ
第4次産業革命 人口知能・ロボット・3Dプリンター
・モノからサービスソリューションへ。
(例)
縫製業 「シタテル」
縫製工場持たない。インターネット衣服生産。
印刷業 「ラクスル」
印刷工場持たない。インターネット活用システム。
運送業 「ハコベル」
車両持たない。ネット最安配送。
製造業 「カブク」
機械持たない。3Dプリンター設計。
・良いものを作れば売れる→良いものを作っても選ばれなければ売れない。
・世代の変遷。
X世代(1965~1980)
能力主義、政治の関心低い
Y世代(1981~1996)
創造力優れ、コミュニケーション能力低い
Z世代(1997~2012)
デジタルネイティブ、承認欲求強い
α世代(2013~)
高度なバーチャル空間、ユーチューブ
・石川県で学ぶ学生が、やりたいことが出来るプラットホームを作り流出を避ける。
DX時代のビジネス創造に向けた注力を。
写真
北國新聞記事(3/17)。
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