2023/07/25
「ゼロゼロ融資の返済で中小企業倒産急増の懸念」<584>
2020年春、新型コロナに苦しむ中小企業に講じられた実質無利子無担保のゼロゼロ融資。
飲食業や宿泊業を中心に融資された。
いま、返済の時を迎えて倒産が増えるのでないかとの懸念が広がっている。
コロナ前より15%の売上減少の中小企業が対象だった。
政府系金融機関は約112万件で20兆円、民間金融機関は約137万件で23兆円。
そのため、2021年の倒産件数は57年ぶりの低水準だった。
しかし、今年1~6月でゼロゼロ融資利用企業倒産は前年同期比1.8倍の322件とじわり増えてきた。
7月は返済開始のピークを迎える。
ゼロゼロ融資は信用保証協会(全国51の都道府県などが資金を出す公的組織)が返せない場合に肩替わりして金融機関に返済し回収不能になったら税金で穴埋めする。
企業は信用保証協会の経営支援に期待している。
保証利用企業数は約158万(2022.3)と2年前より34%も増加し、信用保証協会は限られたマンパワーで重点的な対応をしている。
資金繰り表を作り経営者と相談、課題を見つけ専門家と支援している。
課題としては、金融機関が100%保証で経営支援の動機づけが起きず、経営支援の力が弱体化しているとの指摘がある。
中小企業は日本の企業の99.7%を占める経済の礎である。
地域経済の関係者が一丸となって取り組む必要がある。
(写真)
1、碁聖戦前夜祭、右が井山裕太碁聖、左が一力遼棋聖(7/14)。
2、立ち会いに陪席(7/15)。
3、立ち会い人の武宮正樹九段と(7/14)。
4、大盤解説会(井山碁聖の中押し勝ち)、看板の協賛企業に木村経営グループが表示(7/15)。
5、北國新聞夕刊(7/14)。
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