2023/09/05
「レカネマブで認知症治療は変わるのか?」<588>
アルツハイマー病の治療薬、レカネマブが厚生労働省専門家部会で承認され年内にも投与が可能となった。
認知症の患者は増え続け、2025年には700万人と65歳以上の5人に1人となる推計が出ている。
最も多いのがアルツハイマー病で記憶・思考能力など認知症全体の6割以上を占める。
レカネマブはアルツハイマー病の原因物質を取り除き、神経細胞の死滅を防ぎ症状の進行を遅らせる。
臨床試験では1年半で症状悪化を27%抑制できたとの結果が出ている。
症状の悪化を2~3年ほど遅らせるとしている。
アルツハイマー病は、
軽度認知障害・・・物忘れの増加など異変の自覚あるも日常生活に大きな影響はない。
軽度の認知症・・・症状は比較的軽いが生活に支障が出始める。
レカネマブは一度壊れた神経細胞は元に戻せないので、早期の投与が必要。
しかし、早期に脳脊髄髄液検査や画像検査を受ける患者は少なく、投与の対象は1%(数万人)ほどか。
今後は、治療薬の進歩と認知症の早期発見により早めの対処や家族の負担軽減につながることを期待したい。
(写真)
金沢リンクスに高級ホテルが建設されるとの北國新聞記事(8/30)
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