2024/01/05
「令和6年能登半島地震」<600>
元旦に地元の高靹神社に初詣してから年賀状に目を通していた16時10分に金沢市は震度5強(能登半島志賀町の震源地は最大震度7)の地震に襲われた。
棚から小物が落下してどぎまぎしていたら、テレビから大津波警報の発表が報じられた。
これは危険と思い、妻と近くの石川県庁に避難した。
近辺の方々が続々と車で県庁に避難して来る。
11階まで階段を昇り、解放された会議室で一息ついた。
津波は金沢港に90センチだったので一安心し3時間後に自宅に戻る。
発災後も2日間で震度1以上の余震が521回を観測され落ち着かない日々が続く。
ニュースで被害と影響が日本海側全域に及んでいることを知り愕然とする。
5日現在、石川県内で94人の死亡が確認され、輪島市の生き埋め100件、避難所に3万2千人、連絡が取れない安否不明者は222名に上っている。
輪島市は生き埋めは100件を超えると発表する。
北陸を初め北海道、東北、関東、中部、関西、九州と全国の友人知人からお見舞いの電話やメールをいただきお礼申し上げます。
能登半島では、2023年5月にも震度6強を観測するなど、およそ3年にわたって活発な地震活動が続いておりましたが日本海側最大のM7.6の地震が発生しました。
京都大学防災研究所の西村教授は、西日本は南海トラフ地震が発生する前の「地震活動期」に入っているとしている。
南海トラフ地震が発生する前後には、内陸で起こる地震が増える傾向にあるといいます。
1995年阪神淡路大震災、2000年鳥取県西部地震、2016年熊本地震もその一環と考えている。
南海トラフ地震は1944年・1946年にあって、それ以降、西日本の内陸部では50年くらいほとんど無かった。
しかし、この20年くらい、あちこち地震が発生し活動期に入ってきているとの見方がされている。
日本には約2000の活断層があり、このうち114が今後30年以内に地震発生の確率がある。
さらに最も危険度が高い確率3%のSランクは全国、北海道から長崎まで31箇所ある。
能登半島地震はおよそ150キロの活断層がずれ動いて起きた可能性があると政府の地震調査委員会が評価した。
地球沸騰化とともに地球地殻変動に警戒すべき時代に来ているが防止の決め手がないように感じられて心細い限りである。
(写真)
1、避難した石川県庁11階
2、高靹神社
3、大野湊神社(高靹神社の本務神社)
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